わからないものは投資しないこと

私が、インカムゲイン(配当金、利息、賃料収入など資産を保有したまま安定的、継続的に得られる利益のこと)を狙った不動産投資に目を向けているのは「日本でキャピタルゲインを狙う投資をしても、その結果に期待が持てない」と考えているからです。

しかも残念なことに、今後さらに少子高齢化は進みます。それに伴う就労人口も減少し、さらには都会と地方での人口の2極化が進んでいくと予測されます。

これを改善するための抜本的な政策は、いまのところ打ち出されていないというのが現実です。そうなると、国内でキャピタルゲインを狙った長期投資を行うことはかなり難しいといえるでしょう。

では目先を変えて、新興国への投資をするというのはどうでしょう。一部の資金を新興国へ振り分けるのは、懸命なことだと言えるかもしれません。

ただ私としては投資スタンスとして「わからないものには投資をしない」という考えを強くもっています。

たとえば、私は新興国に住んだことも赴任したこともありません。新興国の経済状況や政治体制なども詳しいことはわかりません。さらに新興国への投資は、為替リスクやその国の政治体制が急に変わってしまうことがあります。カントリーリスクがあるということです。

そのため、新興国の金融商品に対し、多くの投資額を投入する気にはなれないのです。

「わからないものには投資しない」というのは、「わかるものだけに投資をする」と言い換えることができます。

私は不動産業界に20年以上携わっています。

私にとって不動産投資はほかの投資と比べて「わかる」のです。この感覚は、みなさんに当てはまるはずです。

家を借りたり、買ったり、住んだり。これはつまりほとんどすべての方がやることです。ゆえに理解しやすい投資分野といえるのです。