成功したとわかるまで

 

不動産投資が、本当に成功したとわかるには時間がかかります。

株式やFXなどは、短期的にも中期的にもおのずと結果が出ます。たとえば、一週間後、一ヶ月後、半年後と、それぞれの時点で利益や損益がわかります。だから、投資に失敗したなと判断したら、傷が浅いうちに精算し、そしてまた投資をやり直すという判断が比較的容易にできるのです。

しかし、不動産投資の場合は、その利益の源泉である賃料が、土地の価格変動や市況に対して短期間には大きく変わらないといえます。長期的な予想を立てることで、成否を判断していかなくてはならないのです。

家賃の賃料は最低でも二年契約であるため、更新までの2年間はその金額が保たれます。更新時に大家さんが賃料の大幅アップを望んでも、今までの判例によると、おおよそ数%の賃料アップが認められるだけという結果です。

逆に家賃が中長期的に下落傾向にあるとしても、更新期間ごとにゆっくりと少しずつ下落していくことになります。

急激な家賃減収にならない分、大家さんにとってはマシなのかもしれませんが‥‥‥。

このように不動産投資の成否は、よくもわるくも投資してすぐには表れないということです。

ただし、現在のように景気が低迷し、少子高齢化が進む状況では、ゆっくりと変化する家賃や空室率に対して、個人投資家のみなさんはシビアに将来を予測する必要があるといえます。

今現在、満室に近い形で高い利回りの物件だったとしても、これはあくまで現在の事実。

5年後、10年後はどうでしょう。その物件の立地や経済環境の変化、住環境の変化、それに競合物件の出現など、さまざまな要因により、家賃や入居率が大きく下落すると予想される物件も多々存在するといえるのです。